米政府再開

ワシントンポストフロントページ5記事中、3記事が、債務上限が引上げられた件で、重要な議題でした。

ざっとサマリーを書きます。

オバマ医療保険は、議決されたので、淡々と進める以外ないと思われます。ところが、大きな政府に反対する共和党は、政府債務の上限引上げに反対して、まず、政府機能を停止させます。16日間、政府機能は停止します。ただし、国防等、必須と思われる機能は維持して、美術館等、重要度が低いと思われる機能を停止します。

政府貸し出し機能低下のため、ローンを抱える人の中には、車を売り、住宅を手放す人もいて、影響は大きかった。

政府機能の停止自体も日本人の常識では驚きです。しかし、米国債の返済を止める事は、更なる大きな影響を世界に与えます。世界で最も信頼されている米国債が仮にデフォルトした場合の影響が議論されます。影響ある・ないについてシュミレーションされます。こんな議論をする事自体が恥ずべき事という意見もありました。

上院は民主党が過半を持つため、債務上限を引上げて、国債を返却しようとするのですが、下院は共和党が過半を持ち、上限引上げを拒む事で、政府機能を止め、国債をデフォルトさせて、オバマケアへの支出を止めようとします。

議論百出で、結局、午後10時過ぎ、上限引上げで解決します。普通、大きな法案が通過すると拍手等あるのですが、今回は民主・共和共に静かに解散したそうです。ここまで分裂が長引いた事が、危険だったためです。

米国債デフォルトは避けられましたが、安心するには早く、債務上限引上げは来年の2月までなので、再び、米国政府資金が不足する可能性高くて、同じ議論が年明けに再開されます。

日本の国債も危険水域まで発行されましたが、米国の経済も傷んでいて、危険な状況は続きます。

http://www.washingtonpost.com/politics/house-effort-to-end-fiscal-crisis-collapses-leaving-senate-to-forge-last-minute-solution/2013/10/16/1e8bb150-364d-11e3-be86-6aeaa439845b_story_1.html