アメリカ素描 を読む

日本に居るときは、アメリカを抽象的な概念として理解していたのですが、実際に住むと、ローカルな生活を伴う具体として、実感出来ます。アメリカ社会に対する好奇心、興味、情熱を既に失ってから赴任した私ですが、結局、刺激を受けてます。

司馬遼太郎アメリカ素描ですが、流石に碩学の好奇心と分析が発揮されていて、読み応えありました。西海岸と東海岸の私自身の体験から共感出来る箇所が随所にあり、理解の整理に加えて、新たな発見もありました。

司馬遼太郎自身は経済音痴と自称しながらも、米国の金融のあり方に対する警笛があって、サブプライム危機を鋭く予感する内容となってます。慧眼です。

アメリカ素描 (新潮文庫)

アメリカ素描 (新潮文庫)

ユダヤキリストイスラム集中講座
前半は興味深く読みましたが、後半のインタビューは派手過ぎて、読み進めるのが辛かった。ただし、おっしゃる通り、私の知るカリフォルニアとDCエリアは、広大な米国の一部に過ぎず、南部や中西部の保守層を知らずには、片手落ちなのだろうとは思いました。まじで、アメリカ広過ぎ。

そういえばエアラインが効率良く飛ばすには、ハブが効率的という話がありましたが、そもそも国家にも適正サイズはあるという気がしてます。例えば、ローマなんて、広過ぎて、滅んだのではないだろうか?もっとも、これは塩野作品を読み進めれば、理解出来ることですが。

ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座 (徳間文庫)

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