オバマとクリントンのディベート@クリーブランド州立大学

私はTVを持っていないので、コンドミニアム1階のTVを見ます。21時開始で、まずヘルスケアに関する議論。ヒラリーは、国民皆保険によるユニバーサルヘルスケアだけが、コストを下げて、質を確保し、全員が医療を受ける唯一の解と主張しますが、オバマは65歳以上が全員医療保険を買っていて、国民の20パーセントが保険を持っていないのは、それが合理的だからで、皆保険は非効率との考えのようです。しかし、ヒラリーとオバマは95パーセント同じ意見で、違いは僅かと言ってます。

NAFTAに関して、ヒラリーはNYに良いことは、米国に良いとの主張で、NAFTAを推進したが、オハイオ州の雇用には不利とのことで、前言撤回したのでしょうか?自由貿易と地元雇用のバランスに関しては、教育を充実させて、新たな産業を作るのが解決策とオバマは言っているようです。ヒラリーに対して、5Mの新規仕事(だか雇用だか)を作り出すのは、嘘ではないか?NY上院議員になる時に2.5Mとの公約を守らなかったではないかとの司会の突っ込みに対して、ゴアが大統領だったらば公約達成出来たとのコメント。反ユダヤ主義者からの献金を断るのに対して、オバマはdenounceだがヒラリーはrejectで、rejectの方が態度が明確とのヒラリーコメントに対して、オバマが笑いを取りながら切り返し。その他、イラクアフガニスタン、ロシアに関して、討論ありました。

最後に、司会者から、過去の後悔事項と、自分の大統領への適当性、あるいは相手の不適当性を論じるような質問ありましたが、両者、驚くべき紳士的なやり取りで、お互いを讃え合い、最後は握手という美しい終わり方で、第1回よりもジェントルでした。

オバマは、自分ならば、この国をユニークなやり方で、一つに出来る、
ヒラリーは、自分の経験と知識が圧倒的で、闘士として国を引っ張って行ける、という論点だったと思います。

ということで、来週が決戦の火曜日ですが、2回のディベートは、引き分けという印象を、私は持ちました。正直言って、どちらが勝っても不思議はないと思います。従って、マッケインに勝つには民主党としてどう行動するか、という視点が強まっていく気がします。たぶん。


番組終了後、隣りで一緒に見ていた女医に色々聞いてみたところ、彼女自身はヒラリーに入れたが、3人の息子はオバマに入れた。民主党共和党の違いは大きいものがあって、友人の共和党支持者と政治の話は決してしない、党大会の時には、副大統領も決めるが、マッケインは高齢なので、若い副が必要。しかし、ハッカビーは科学的でないので、ハッカビーが副では共和党の敗北は必至だろう、などなど聞きまして、つくづく米国大統領選挙は面白い、彼女が言うには、オープンでしょう?だけど、ブッシュ2回の当選は、票のカウントに不正があって、最高裁まで行ったんだから、ということで、なかなか米国も一筋縄では行かないのでした。