青春を早く終わらせないと、いくらなんでもやばいと焦る

この2年間で不覚にも深く感動してしまったのが、2006年5月にラスヴェガスから東京へのフライトで見た映画「NANA」と、つい最近YouTubeで見た「涼宮ハルヒの憂鬱」の2本です。NANAに惹き付けられた理由は、思春期の夢と現実と希望と挫折と恋と友情と成長を美しく、残酷に描き切っていたからです。俳優たちの熱演も素晴らしかったが、カメラワークも際立っていて、音楽もよく出来ていて、繰り返し、繰り返し、集中して、見続けずには、いられなかったです。これを見ながら、多少、客観的に遠い場所から、自分の通った道を検証している自分に気付いて、ああ、俺も多少は成長したのかな、数々の挫折と血と泥にまみれた日々も何とか乗り越えられたのかなと思うのと同時に、未だ乗り越えるべき課題を抱えている自分がいたのでした。

さて、涼宮ハルヒの憂鬱ですが、これはもう20年ぶりにアニメを真剣に見てしまったという意味で、自分自身に驚いてしまいました。表現手段としてのアニメーションは、こういう風に進化したんだという思いと、日常から次第に非日常へと誘導していく構成の見事さと、萌えの要素と、切なさと、表現し難い熱情のようなモノに衝き動かされて、一気にその世界観へどっぷりはまってしまったのでした。

俳優が演じる場合、人間が演じるという点で、必ず現実感を持ち得るのですが、アニメーションは実物の人間を使わないという点に、想像を描き切ることが出来ます。妄想、想像、理想を描くには、アニメーションの優位性が働くこともあるという例として、涼宮ハルヒの憂鬱を取り上げることが可能だと思います。という評論を吹き飛ばす魅力を、この作品は持っていて、製作者と声優たちが一番楽しんだと推測してます。羨ましいほどに。

なぜ、こんなブログを書いたかと言うと、はてなには、私より若い人が多くて、romantiqueでpassionateな文章が多いので、それに影響を受けることがあるからだと思います。

近藤夫妻も、相当にromantiqueでpassionateですが、下記の社員ブログにも泣いちゃいました。はてなは、romantiqueとpassionateを売りに出来ると思います。
http://d.hatena.ne.jp/nmy/20080214/1202944894

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