MSのYahoo!買収提案に関する考察

MSという会社は、インターネットを愛する人達にとっては、やっかいな存在です。MSの利益=重要技術のブラックボックス化=公共物としてのインターネットとコンピュータの進化を阻害する、など。「フラット化する世界」を読むと、ネットスケープが進めたインターネット技術のオープン化=公共財としてのインターネットを支える行動は感動的ですらあります。一方で、吉田望さんの本から知ったことが、MSは2004年のクリスマス商戦時に約3.3兆円という巨額の特別配当を行い、政府に代わって景気刺激策を実施したこと、つまり公共的な行動もしていることです。MSの功罪を問うことは、私には荷が重いので、止めておきますが、

今回の買収提案に関して、私が意見を聞いてみたいのは、池田信夫氏、小飼弾氏、佐々木俊尚氏、梅田望夫氏、西和彦氏などです。私自身は、単純にGoogle>>Yahoo! & MSNだと思うので、仮に買収に成功したところで、MSNがGoogleに追いつくことは不可能と思ってまして、買収提案に対しては、賛成出来ません。MSも十分儲けたわけで、その過剰な内部留保を無益な過当競争ではなく、公共財の進歩へ使って欲しいと考えるのですが、ナイーブでしょうか?