ルート66をゆく(松尾理也)

共和党=ブッシュ=南部=保守
民主党クリントン=NY、都市、北部=リベラル
と、これまで私は理解していたのですが、これは浅い理解です。Wikipediaで両党を調べると、うーーん、複雑だと感銘を受けます。歴史的には、民主党は南部が基盤で、共和党は北部資本家が基盤だったようです。これが、いつ逆転したのか、、共和党民主党が、それぞれ、人種、経済、宗教、移民、戦争などを題材として、選挙に利用した結果、複雑な経緯をたどるようで、日本人はもちろん、アメリカ人にも明確な回答を出すことは困難だということを、この新潮新書は教えてくれました。

個人的に、80または66を使って、東から西へ米国を横断旅行したいと思ってまして、手に取った本ですが、アメリカの田舎と保守とは何なのか?実地調査しているような内容で、大いに勉強になりました。米国を理解するには、大統領選挙を娯楽として楽しむのが、一番効率的ですが、しかし、これも莫大な情報量を含んでいまして、非常に困難です、特に日本人にとっては。私は毎日結構な時間を割いて、ワシントンポストを読んでいますが、何しろ量が多過ぎて、扱いかねてます。しかし、宗教、人種、性という困難なテーマを多角的に論じている点で、日本よりオープンな議論が行われているように思えます。

ルート66をゆく―アメリカの「保守」を訪ねて (新潮新書)

ルート66をゆく―アメリカの「保守」を訪ねて (新潮新書)