東京工芸大学芸術学部卒業・大学院修了製作展2011

人間って、社会の中で様々な表現に触れて育つ訳ですが、それらを吸収する一方で、表現する生き物なのです。人間は表現する生き物であるという当然の事実にふと気付いたのが、昨年の東京工芸大学卒業制作展です。

私は今まで、様々な文学、音楽、映画、絵画、写真、演劇などを観て、感動しながら生きてきたのですが、この制作展には心から感動しました。この展覧会に現代日本の若者の喜び、怒り、哀しみ、楽しみが詰まってまして、そして新たな表現に心を撃たれ続けてます。

日本が活気ある社会であり続けるために、表現は大切なのです。芸術が大事なのです。

そして、美術館という権威が作り出す、芸術文脈の大切さも認めますが、しかし、結局のところ感動と衝撃を与える表現が、私は芸術として価値があると思ってます。

一所懸命に表現する若者達に胸が熱くなりました。