W. と カナダの国旗について

今日は職場が夕方から外注のカーペット掃除で五月蝿かったので、早めに帰宅。Temari Cafeで新聞読みながら、くつろごうかと思っていたが、ふと思い立って、散髪へ。

Dianneという担当にヴェトナムの言語について色々聞きます。ヴェトナムの文字はフランス式アルファベットとのこと。以前は独自の文字を持っていたらしいが、フランス統治時代に、フレンチアルファベットが普及して、フランスが去ってから、フランス語は50代以上でないと喋れないが、文字だけ残ったとのこと。びっくり。早く行って、確認したい。タイの文字はラオスと共通ではないかとのこと。これも興味深い。色々聞きまくったが、それ以上知るわけないじゃないとの常識的返答。

その後、食べに行く予定だったが、ふと見ると、W.をやってるではありませんか。当然、観るしかない。

英語が7割方聞き取れるようになった気がして、一応、筋は追えたつもり。個人的にライスを好きなのですが、オリバーストーンはライスを醜いイエスマンとして描いていたと思います。偉大な父ブッシュに認めてもらえず、苦悩するブッシュ。取材と事実に基づくオリバーストーンのブッシュ像は、愚かで、信心深い、しかし、根性のある、記憶力は多少あるが、知性も教養もない男として、描かれてました。映画では、誤った判断を続ける様子が描かれたと理解しました。

私には、大きな謎が2つあるのです。ここまで酷評されながら、
1. なぜ、2度目も当選したのか?
2. ハーバードビジネススクールは、2年目に下位5パーセントを落第させるのに、なぜブッシュは進級出来たのか?

この2つは、私にとって、大いに謎です。2番目の問いに対して、ハーバードビジネススクールが判断を誤ったとしたらば、遠い結果としてですが、イラク戦争で多くの命が失われたように思うのです。全く酷い学生だったブッシュにとって、ハーバードビジネススクールへの進学は大きな自信となった様ですから、もしHBSを卒業出来なかったらば、政治家の重要な一歩としてのテキサス知事になれなかった様に想像してます。

オリバーストーンを鵜呑みにする気はないですが、とは言っても、映像とは影響力があるモノだと認めざるを得ないです。その後、本屋で、the BUSH TRAGEDY by Jacob Weisbergを買ったので、是非、検証してみたい。

いまや、第2の母国とも言える(大袈裟か)米国ですが、興味尽きることがないですね。こんなに面白い国は他にない、なぜならば、米国を知るには、英、仏、ユダヤ、蘭、西、独、アイルランド、その他アフリカ欧州アジア全てを知らずには語れず、かつ同時代のダイナミック性という点で、DCでの米国観察は、現代最大の娯楽の一つと思います。

それと、もう一点、上記と関係ないけど、友人のために補足コメント。ケベック行って、驚いたのが、カナダ国旗がゼロ!その代わりに、白地に水色の十字(か、その逆)のケベック州の旗が、ひらめいているのです。これは、ナショナリズムだと思いました。ナショナリズムに関して、私は、その言語、土地での全体験(それはあらゆる喜怒哀楽に因る)に根ざす、過去への愛情と執着と理解しました。なぜならば、私は英語仏語での喜怒哀楽を多少持っていて、それらに対する愛情があり、当然、母国語での体験が一番深いからです。

The Bush Tragedy

The Bush Tragedy