国家、言語、通貨、株価、選挙などなど

8月エンドから、ケベック、東京など旅行している間に、大統領選挙の激変に加えて、それ以上に金融システム危機が深化しまして、まあ大変な毎日です。その激変をワシントンDCで体験するのは、ラッキーだと思ってます。

なぜならば、日本は非常にローカルな場所で、米国とアジア以外の情報を理解し辛いと思うからです。米国以外の中南米、欧州、中近東、アフリカを理解するには、やはり地中海と大西洋が適当だと思います。

日経平均NYSEとロンドンでしょうか、世界経済へのインパクトの強さを計測するには。ぐっちーさんのブログを私は愛好してまして、モルガンスタンレーが潰れたらば、ブログ閉鎖すると言われていたので、それだけは勘弁と思ってました。しかし、今日は$8まで下げましたからね、破綻寸前のリーマンと同等です。来週火曜日、$9Bを振込む立場の東京三菱UFJから見ると、来週月曜に破綻してくれて、$9Bを白紙撤回が一番都合よいのではないかと(素人的には)思うわけです。しかし、すると世界恐慌の可能性は高まる。武士に二言のない、信用高い日本人としては、モルガンスタンレーを救う=世界を救うしかないだろうと、私は思ってました。

ところが職場の同僚(当然、金融と経済には素人)は、損するとわかっていて、なぜモルスタに突っ込むのか、潰せばいいだろう、モルスタ一社救っても、その先はわからんぜ、焼け石に水かもしれんぞと平然と言うわけで、この感覚の違いには、呆然とするばかり。しかし、一理ある。信用は失うが、損失は短期的には避けられる、長期的にはわからない。一民間金融機関が支えるべきなのか、やはり政治的な処理=政治的なバックアップが必要ではないか??と再び素人ながら、考えるわけです。

一方で、田中宇さんのブログを読むと、リーマンから連鎖するクレジットデフォルトスワップの被害額確定が今日だったと言うのです。従って、今日のNYSEは決定的。しかし、なぜ今日から空売り規制を解除するのか、なぜ米政府は台湾に武器売って、中国怒らせて、米国債を売られるリスクを冒すのか、、などなど頭は不思議で一杯です。

またユーロを巡る独仏の相違は、一体なぜ???

こうなると、日本が一時的に米を支えながら、その後の世界展望を行うしかないのでしょうか。なにしろ日本時間の火曜日までに世界恐慌防止策を欧米日露中で協調するしかないと思います。

実は、私は日本語と円と日本文化を強く信頼しているのです。こんなことになってしまいましたが、米語と英語とドルと米文化も信用しているのです。ですから、ぐっちーさんのブログにある様なアメリカ国債を円建で売ってくれたらば、買いますね。

伊藤乾さんが日本人ノーベル物理学賞受賞理由に関して、過去の誤った選定への償いだと書かれてましたが、私は(根拠薄弱ですが)異なる推論をしてます。欧州のサブプライム被害は米国以上。すると、欧米共に日本が買い支えるしかない。物理化学共、日本を讃えておこう、だと思ってます(素人ながら)。

なお、大統領選挙ですが、ペイリン共和党大会デビューで一時的に家族が話題となりましたが、もはや経済一色と言っていいでしょう。少なくとも火曜夜のオバマ対マッケインはそうでした。すると、もはやオバマ人格攻撃など、筋違いで(マッケインの言説は首尾一貫してないですね、国家の一大事は世界恐慌の回避ですから)、民主党が勝つと思います。

ずーっとファンだった橋本治氏の解説をリアルタイムで聞きたい!!!

やっぱ、アメリカの経営者は給料貰い過ぎだった、トヨタ、キャノンを見習えと、、なるのか、ならないのか?