ヒラリーとオバマのディベート

今晩はテキサス大学で、重要なディベートがありました。11州で連敗中のヒラリーにとって、3月4日のテキサスとオハイオは負けられない戦いです。ずっとオバマディベートを提案し断られ続けていたヒラリーにとってもオバマにとっても重要な90分であることは明らかで、8時前からテレビ前にかじりつきました。ヒラリーはビルとの結婚生活で食卓の話題が常に政治で、いつも議論している政治好きの政治オタクの天才政治家と言われているわけで、なるほど頭と口の回転の速さは、オバマを遥かに上回ります。私は、ずっとオバマファンでしたが、今日のヒラリーを見て、確かにオバマよりも実績、経験、知識、正解を直観的に知った上で実行する能力は上だと感じました。しかし、あれだけ口の回るヒラリーがスピーチでオバマに負けるのは不思議です。オバマの情熱と未来像がヒラリーを上回っているのでしょうか。

全般にヒラリーが明快な解をすらすら言って、印象が良かったのですが、オバマのチェンジを、他人の言葉のゼロックス(コピーの意)で、自分の言葉ではないとコメントした時は、会場からブーイングありました。それ以外は、意外に冷静でジェントルな議論で、ヘルスケア以外では、あまり熱くならず冷静な議論が続きまして、最後はヒラリーが美しく会をまとめ、会場スタンディングオベーションです。

今日のオバマは、私には精彩欠けて見えましたが、ローレンスレッシグオバマを支持する理由が、しっかりありそうなので、明日はレッシグの見方を解説したいと思います。

正直言って、今晩の戦いでは、私はヒラリーに軍配を上げます。明日のワシントンポストで、よく検証したいと思います。


米国では新聞社のレイオフが続いているようですが、今日のディベートについては、CNN.comにかなり詳細にリアルタイムで報告が上がっているわけで、速報性とデータの蓄積性と検索性という点で、もうネットの優位は明らかです。新聞社はネット主体に業務プロセスと営業プロセスを変革する必要あると改めて感じました。(既に、そうなってますかね??)
http://www.cnn.com/2008/POLITICS/02/21/debate.main/index.html#cnnSTCText