都市の印象に関して

ある街を好きになるか嫌いになるかは、天候、気候、時期、体調によって大きく左右されると思います。私の初めての海外旅行が1988年夏のマンハッタンだったのですが、空港で到着を待つ人種の多様性と活気にワクワクしたものの、暑い、危ない、臭いなど、余り好きになれず、その直後に訪れたロンドン、パリ、バルセロナ、ニースなどに強く惹かれて、以降、欧州ファンとなりました。

時代が移って、2007年秋、公用で訪れて好意を持ち始めたマンハッタンに、2008年メモリアルデーの連休を使って、遊びに行きまして、突然、ニューヨークファンになりました。臭いのは仕方ないとして、危険ではなくなった、気候も爽やか、よく晴れていて街路樹がまぶしい、なにしろ活気がすごい!! 私自身の心身も影響していると思うのですが、ニューヨークの熱気と活気に圧倒されました。

シリコンバレーには、1992年から1993年にかけて駐在したのですが、この頃は経済的にボトム。仕事も上手く進まなかったので、あまり良い印象ではないのです。その後、出張などで訪れると、いつも爽やかなベイエリアという好印象を更新蓄積し続けてはいるのですが。

ですから、都市との出会いも多分に運だと思います。都市を舞台に、才能や陽気と社交、交流出来る幸運に感謝すべきなのでしょう。

ワシントンDCは、マンハッタンと比較すると、明らかに静かで、よく言えば上品、悪く言うと暗く活気に欠ける。DCの郊外から郊外に通勤して、DCを語るには足らないかもしれないですが、そんな感じです。

マンハッタンでは、一風堂ラーメン、GoGoCurray、たこ焼き、お好み焼きなど、日本食をトライ。20年振りに訪れたMoMAに感動。やっと絵を楽しめるようになりました。


魅力ある都市は、歌や映画の舞台となる傾向があると思います。様々な人々の希望と絶望と成功と挫折を抱えながら、都市は疾走するのです。私のいい加減な記憶では、ニューヨークが最も歌のタイトルに引用されているとのこと。